🌻ファミリー企業の難しさ ③

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【親族経営】【身内経営】の問題点の例をひとつ

先代(おじいちゃん)が病に倒れ「個人経営のままでは相続が大変になる!」と
会計士さんに助言され急遽【会社設立】に舵を切った・・・
が!時代は昭和!血族が何よりも優先される

長男は故郷を離れ結婚し家業と全く縁のない専門職に就き子供はいない
次男夫婦が家業の後継者で次男には「長女次女と末の長男」
女=2名、男=1名の3人の子がいる

その段階で相続者は〈先代の妻・おばあちゃん〉〈長男〉〈次男〉〈嫁いだ長女〉の4名だった

そこで相続対策として「次男の子=長男(小学生)」を死期間際のおじいちゃんと
養子縁組させ相続人数を一人増やした・・・
突如、男子三兄弟となった
この子は法律上、長男=叔父、次男=父親、三男=次男の息子(小学生)

大人の事情・・・お金の事情・・・家業の事情・・・
思惑だらけの養子縁組は何処までも気持ち悪さだけが膨らむ
何処までも子供の気持ちは関係ない!

いずれ家業を継ぐ子!男子はこの子しかいないので問題は何もない!
が、大人の総意だったとは呆れる
次男の配偶者=嫁、血族の姉たちですら同じこと
口出しなどもっての外、許されない
この子=三男はこの段階で既に職業選択の自由など無い訳である

代替わりし次男が社長になり家業は続く
専門職に就いた長男家には結局子供に恵まれなかった

それから時が経ち〈先代の妻=おばあちゃん〉が超高齢者になり
再び相続問題・相続対策が持ち上がる

土地・家屋の全てはおばあちゃんと長男・次男の名義
会社・工場もその土地に立ち、建物もその3人の名義
会社はこの一族所有の物件を借りている構図
何処までも個人資産が潤う仕組みである

この会社には会社資産が無い!というか・・・
個人所有のワンマン会社・・・君臨し継続されている
おばあちゃんの亡くなった夫の会社!
その後は、おばあちゃんの会社!!

レジのお金も金庫のお金もおばあちゃんが全て握っている
自由にこのお金を使い采配し、買い物をするおばあちゃん
おばあちゃんの機嫌を損ねると何もかもがストップしてしまう
おばあちゃんの給料・・・土地建物代も丸々蓄えにまわる?と
長年働くベテラン事務員さんが嘆く・・・
これでは会計が合うことは絶対にない・・・

近頃、おばあちゃんがボケ始め?
やたらと周囲の人々に「あんた!お金盗んだやろ!チョロまかしたやろ!!」
誰彼無しに責めると・・・
事務員さんはとうとう耐えきれず退職していった
古い考えがまかり通る典型的な【同族会社】
全てを握りしめて死ぬまで離さない強権ぶり
【創業家】が富を牛耳る事業形態の限界がいずれやって来る

おばあちゃん(会長)=母親にアタマのあがらない次男(社長)
この社長(次男)、還暦はとうに過ぎている
重ねて不運な事に長男が病に倒れた・・・
もしもの事があれば長男分が、妻=配偶者に相続・・・権利が移る

さぁこの一族これからどうなる❓
さぁこの会社これからどうなる❓❓

親を見送ってこそ一人前!
しかし、全てが順番通りとは限らない!
親より先に逝くことは最大の親不孝・・・と
古今東西言われ続けてきたセリフ
そうあって欲しくは無いが長寿大国ニッポンでは何でもあり
超高齢社会が人々の覚悟と決断を鈍らせている事は確かなようである

運気を元に多くの想定を巡らせ次世代へつなげる経営者を応援します

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