ビジネス対策

🌻事業継承の難しさ その1🌻

A氏は若い時、勤めていた会社が急な事情で倒産してしまいました。
結婚して子供が生まれたばかりの頃だったそうです。

変な言い方ですが勤め先が倒産したわけですからスキルやお得意様・・・諸々
前会社に気兼ねなく自分で独立する道を選びました。

元々A氏は勤め人の運勢ではありません。
倒産はアクシデントだったと思いますが、いずれは辞めて独立する運勢だったはずです。
その運勢が倒産で早まったのでしょう。
数人の仲間と再スタートの道を選びました。

A氏は一代運の強さがあります。
このような方は組織の中では才能が発揮されません。
仲間との共同経営はA氏にとっていずれ窮屈なものになっていく・・・
気が付けばA氏独壇場の会社へ成長・・・
起業時の仲間は勤め人が良かった?のでしょう。
食べるために勢いで乗っかったものの、経営の資質はなかったようで・・・
年月が経つにつれ、その時の仲間はいつの間にか・・・去っていきました。

多くは無いですがA氏のような方は
仲間と共に・・・和気あいあいと・・・との感性は無縁です。
孤独なワンマン社長さんです。
正に一代で成功するタイプですね。
そこで問題になるのが事業継承問題です。
時代に!自分の運気に!マッチした人生を歩まれた方の後継者は大変です。

A氏にはふたりの息子さんがおられます。
親の希望として「いずれは兄弟助け合って会社を継いでもらいたい!」
極々普通に父親として思っていましたが・・・
長男さんは典型的な組織の中でコツコツ働く運勢。
次男さんは長男さんとの相性も悪く、楽しいことが優先のいい意味お調子者タイプの運勢。
息子さん達の運勢からみて、どちらも継承運・経営運がありません。
それは運勢上、仕方ないこと・・・当然なのです。
A氏は一代運。
親から継ぐこともなければ、子に継がす運がA氏にないのです。
息子さんたちが、もしも継ぐことを決めて努力したとしても彼らにとって辛い人生です。
継がないことが家族皆の為なのです。
運に逆らってもどこかに歪が生じます。

その後、A氏は体調を悪くし廃業の道を選びました。
A氏らしい!バッサリした判断です。

が、他の道はなかったのでしょうか?
このよう場合、計画的にM&A・会社売却を考えても良かったのでは・・・と思います。
親族の継承に拘るが故、会社存続への模索が出来なかった残念な廃業です。

🌻RE: スタート 経営の肝は人!🌻

経済成長鈍化が長くなり人件費を負担に思う経営者さんは間違いなくおられますね。
そこで改めて考えてみてください。
働いて頂いているスタッフさんの性格・資質にあった労働配置が出来ていますか?
必要としている労働内容に向いた人を雇えていますか?
人には必ず利点と欠点があります。
例えば・・・作業が早いが少々雑な人。
作業はそう早くないが丁寧な人。
どちらの人がいい人でしょう?
それは業種にもよりますね。
時の事情にもよりますよね。
経営者・リーダーの好き嫌い=性格にもよりますね。

まず、自分の組織に必要な人材を見つけることです。
今の人材を出来るかぎり個々の才能にあったポジションに配属させることです。
スタッフの資質に見合ったアドバイスを与えてあげることです。
また、相性の悪い人同士をコンビにしないことです。
今、活躍できる運気の良いスタッフさんをメイン軸に登用することです。
スタッフさんの前向きに活躍出来る時期には思い切った昇進も必要でしょう。

もし・・・運気停滞期に期待をかけたら??
本人にとって負担でしかありません。
期待が裏目にしか出ないでしょう。
そうなれば雇用主も雇用者も共倒れ・・・不幸でしかありません。

大きな組織も!小さな組織も組織である以上、経営は人です!
人を大切にしない経営は必ず厳しくなります。
人材は経営者の最大の財産です。
ヌルイお友達組織も危険です。
スタッフをおどおどさせるワンマン組織も危険です。

常に上昇を意識する緊張感もリーダーの思考次第です。
信頼できる人間関係がよりよい組織への早道です。
適材適所へのスタッフ登用を見直すことをお勧めします。
新規採用には今のスタッフに足りない部分を埋めてくれる人を雇いたいものですね。
その為にもまず現スタッフを冷静に見つめてみましょう。

年功序列のお行儀良い組織も結構でしょうが・・・
飛び級も認め、運の良い人の活躍の場を作り出すのも経営者の判断でしょう。

🌻事業継承を考える その2🌻

親子間、家族間にも相性があります。
ご相談者との話の中で
「上の子とはどうも話が合わない・・・下の子の方が話が弾むんです」
「長男は全部言わなくても私の気持ちを察するのが上手なんですが・・・」
「次男は何を考えているのか?親なのに理解できないんです」
「三人子供がいるのですが・・・やる(する)事なす事、皆バラバラで扱いにくいんです」
ここでは極々普通にある親のホンネ話です。
正直・・・家族間相性の善し悪し・大小の問題です。

昔ほど長男優位の考え方は減りましたが、やはりイザとなれば長男!と
お考えの方はまだまだおられます。
「長男だから・・・いずれは戻ってもらいたい!」
「次男だから・・・嫁寄りの生活も仕方がないと思えたんです。」
その逆に女性から
「次男だから結婚したのに今頃になって実家の仕事継いでくれ!って話しが出てきて!?」
夫婦げんかが絶えない、納得がいかない様子に困った困った。

家族の命式表を作成してみるといろいろなことがわかります。
子供の中で誰が親孝行か・・・口だけサンか・・・
好き嫌いに関わらず生家と縁が深いか・・・
親と離れて生活する人物か・・・
跡取り向きか・・・不向きか・・・

親から離れていく運勢を持つ子に跡取りを熱望しても互いに不幸です。

また親の運勢が次世代に継がせる運があるとは限りません。
このような場合は一代(自分)限りの事業と割り切るのも手です。
継承は身内である必要がないのです。

思い切って部下・従業員の中から継承者任命することも考えてみることです。
他人であれ事業が継続すれば、取引先・お客様には喜ばれます。
何より従業員の生活を守ることが出来ます。

会社は誰のモノ?製品は??
継続して愛用してくださる顧客のことも考えましょう。

誰に継がせるのか・・・に拘るが故、
お得意様を、関係者を、ないがしろになさいませんように。

また今ではM&Aという方法もあります。
売り渡してすっきりするのか?
代表は譲っても何らかのカタチで貢献する手を摸索するのか?
やり方は千差万別、自分らしい事業継承を追求するのも有り!
悩んだ時からが、始まりです。
事業にとって、家族にとって、顧客にとって、
それぞれの視点から検討してみることです。
事業継承は時間がかかります。
経営者が避けては通れない大切な最大の事業かもしれません。

 

🌻ウクライナに一日も早く平和が訪れますように