家族経営

🌻ファミリー企業の難しさ ①

【ビジネス相談】
家族経営の難しさ
家族企業、ファミリー企業・・・
早い話多くの場合は昔から言われる血縁親族が寄り添って働く
【家族経営】【三=さんちゃん経営】である
三ちゃん=父ちゃん、母ちゃん、兄ちゃんの三人を総称する

ザ!昭和では多く見られた家業経営の典型的なパターンである
血縁=身内だけの小さな経営活動であれば・・・
家庭内のトラブル・喧嘩も含め本当によくある話

父親=家長、仕事権限と家庭内権限の両方に君臨
表向きは絶対的権力者のオヤジさん

母親=家長の妻、嫁いでから年数を重ね裏の段取りを
取り仕切る影の親分?金庫番!
彼女の胸先三寸で実質の事が決まる裏番長?

息子=負荷のかかる仕事を主に担当する
跡取り、後継者とは名ばかりで両親の許可無くしては
何事も決められない?決める権限が与えられていない??

息子がアタマを抱える現実
まだアタマを抱える正義があればいい方なのかもしれない
親の決定に何も疑問を感じない後継者も少なくない

少々乱暴な表現だが!元気な親に逆らわない?逆らえない??
親の目の黒いうちは波風を立てない事が親孝行!と思っている?
親の傘の下で雨風を除け続ける生活に多少窮屈さは有れど
それ以上の恩恵が改革を望まないのか・・・
見て見ぬふりはドンドン得意になる
厄介な問題もドンドン後回しにする
改革をあきらめる事で平穏に生きられる!と
本当に信じている後継者も!?

今日はそれで良くても・・・明日も同じ光景が続くとは限らない
間違いなく平等に歳をとります!
間違いなく親も!後継者も!!
厳しい言い方ですが・・・
親はいずれ働けなくなります!
順番に間違いが起こらなければ・・・
親はいずれ必ず先に死ぬのです!!
いつまで親に頼った?親を立てた・・・
経営スタイルを続けるのでしょうか?

親が平凡なリタイヤした年金生活者であれば
親孝行息子で生涯過ごせば良いでしょう
が!経営をいずれ継承するのであれば・・・
その時期は遅かれ早かれやって来るのです
避けて済む話ではありません

覚悟の無い後継者ではいけません
まずは親の老いを認めましょう
新旧交代のタイミングを現実として受け止めましょう
イキナリ!明日から全権譲渡!!とはいきません

来る日に備え準備を始めましょう
段階を踏んで計画を立てましょう
これが【事業継承】の第一歩です

【ビジネス鑑定】があなたの事業を応援します

🌻家業から会社設立へ

10年以上の会社勤めを経て親の家業を継ぐことになった息子さん
父親の下で働き始めて10年以上経つという
その間に何度か会社組織へ・・・と持ち掛けたが
両親は興味を示さずそのままになっていた
今では息子さんとスタッフが仕事をこなしているという

早い話・・・【代がわり・世代交代】
両親の健康と体力も限界・・・と感じている
母親は元々専業主婦で直接仕事には関わっていない

本気でこの仕事でやっていく!決意も込めて
代がわりをきっかけに会社設立を願う息子さん
代表は息子さん、正直遅すぎる決断・・・

そこで両親と嫁いだ妹たちから待った!がかかる!!
老いた両親が社長・副社長、妹たちも役員になる!と言い出したのだ
「お兄ちゃん夫婦に自由にさせない」
「私たちにも権利がある」
「うちの旦那や子供にとっても大切な権利は手放せない」

んんん~~考え込む話だ
息子さんが戻ったばかりの頃であれば・・・
この話の流れでもアリだったのかもしれないが・・・

働きは息子さんと彼が雇ったスタッフでまわしている今
両親には毎月給料を親孝行と思って渡し続けている
これは今後も変わらず続けるつもりでいるが
まさか?高齢の両親が社長を望むとは・・・
妹たちが役員報酬を望むとは・・・

実家の為に・・・覚悟の転職・Uターンを選んだ一家に降り注ぐ難問
優しい?お兄ちゃんは一族の和(輪)と仕事発展のハザマで心が揺れ動いている

それでも一歩踏み出さないと始まらない・・・だろう
彼は息子として生きるのか?
経営者として生きるのか?
人生の岐路に立っている
50代!働き盛り十分な年齢・・・彼の選ぶ覚悟を待つしかない

やり方は色々あるが【心の問題】【考え方の問題】
チャンレンジする環境は自ら求めるしかない

家族問題とビジネス問題が入り混じる・・・
先送りも過ぎると我が子!甥っ子!姪っ子!と関係者が増える
次世代の人生観にも影響する・・・
泥沼ドラマでは誰も幸せになりません

🌻事業継承を考える その1🌻

ここまで頑張ってきたからこそ!
息子に、娘に、継がせたい・・・親世代の切なる願いと同時に
そうは思っても、世の流れがはやく継がせてもいいものだろうか?
裏腹な悩みがグルグルめぐる。

運勢の面から言えば【継ぐ運・継がせる運】があります。
人にはそれぞれ持ち合わせた運があるのです。
運があっても継がない人もいますし、
運が無くても努力で運を補う人もいます。

事業継承は急に始まった話ではありません。
子供が成人するまでの育て方・教育方針・・・
常日頃の家庭環境はどうだったのでしょう。
親子の語らいはどうだったのでしょう。

家族間で、家庭内で、親の仕事の話はしてきましたか?
家庭内に仕事の話を持ち込まない!これはこれでその家庭の判断です。
外で働き、継がせる職業でなければそれはそれでいいのかもしれません。

子は親を見て、真似て、あこがれて・・・
又、嫌な面を否定し、無視し、距離を置き・・・
表裏一体の中、成長します。
進学先を選ぶとき、習い事を選ぶとき、趣味や興味を持つモノも当然ながら
親の経済面や考えなどの影響はあったはずです。
友人関係も・・・配偶者を選ぶときも・・・何らかの影響はあったはずです。

結婚するとき「親の稼業は継がないから心配しないで!」
「いずれ=将来、家業を継ぐことになると思うので理解してほしい!!」
若いふたりの間ではそんな話があったかもしれません。
子供の数が多くない今、誰かが継ぐだろう・・・漠然とした期待は望めませんし、
たとえ親子でも決め打ちなどありえません。

継いでほしい・・・継がせたい・・・
とりあえず現段階でそう思っているのであれば、
親子関係をしっかり築いておく必要がありますね。
親の仕事の内容を知ってもらっておく必要がありますね。
良いことも悪いことも年齢に合わせて正直に話していくことが大切です。
子供は親が思うほど子供ではありません。
人間同士正直に向き合う中で、子供も考えます。
自分に向くか・・・向かないか・・・
親と働きたいか・・・働きたくないか・・・

親の仕事に興味を持ちながら成長してきた子供であれば
自分ならば・・・と仮想することも可能でしょう。

絶対に嫌だ!と思うこともあるでしょう。
そう思うのであれば自分の進路を、将来を、必死に考えるでしょう。
自分の生きる道をしっかり話せる環境が親子の将来につながると思います。

 

🌻ウクライナに一日も早く平和が訪れますように