A氏は若い時、勤めていた会社が急な事情で倒産してしまいました。
結婚して子供が生まれたばかりの頃だったそうです。

変な言い方ですが勤め先が倒産したわけですからスキルやお得意様・・・諸々
前会社に気兼ねなく自分で独立する道を選びました。

元々A氏は勤め人の運勢ではありません。
倒産はアクシデントだったと思いますが、いずれは辞めて独立する運勢だったはずです。
その運勢が倒産で早まったのでしょう。
数人の仲間と再スタートの道を選びました。

A氏は一代運の強さがあります。
このような方は組織の中では才能が発揮されません。
仲間との共同経営はA氏にとっていずれ窮屈なものになっていく・・・
気が付けばA氏独壇場の会社へ成長・・・
起業時の仲間は勤め人が良かった?のでしょう。
食べるために勢いで乗っかったものの、経営の資質はなかったようで・・・
年月が経つにつれ、その時の仲間はいつの間にか・・・去っていきました。

多くは無いですがA氏のような方は
仲間と共に・・・和気あいあいと・・・との感性は無縁です。
孤独なワンマン社長さんです。
正に一代で成功するタイプですね。
そこで問題になるのが事業継承問題です。
時代に!自分の運気に!マッチした人生を歩まれた方の後継者は大変です。

A氏にはふたりの息子さんがおられます。
親の希望として「いずれは兄弟助け合って会社を継いでもらいたい!」
極々普通に父親として思っていましたが・・・
長男さんは典型的な組織の中でコツコツ働く運勢。
次男さんは長男さんとの相性も悪く、楽しいことが優先のいい意味お調子者タイプの運勢。
息子さん達の運勢からみて、どちらも継承運・経営運がありません。
それは運勢上、仕方ないこと・・・当然なのです。
A氏は一代運。
親から継ぐこともなければ、子に継がす運がA氏にないのです。
息子さんたちが、もしも継ぐことを決めて努力したとしても彼らにとって辛い人生です。
継がないことが家族皆の為なのです。
運に逆らってもどこかに歪が生じます。

その後、A氏は体調を悪くし廃業の道を選びました。
A氏らしい!バッサリした判断です。

が、他の道はなかったのでしょうか?
このよう場合、計画的にM&A・会社売却を考えても良かったのでは・・・と思います。
親族の継承に拘るが故、会社存続への模索が出来なかった残念な廃業です。