🌻運勢コンサルタント悠景 その1

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色々な相談を昔から持ち込まれる少女でした。
学生時代は友人の恋バナ相談。
ラブレターを書く手伝いをしたことも・・・
代理でラブレターを渡しに行かされてことも・・・
バレンタインで好きな子に渡せなかったチョコを代わりに貰ったことも・・・
おさがりではありますが!今でいう友チョコの走りだったような??

不思議な頼まれごとをする?フシギちゃん??だったように思います。
妙に勘が鋭く?人のホンネに気づく??ある意味不便な体験は多々あります。

ある時、近所のおじさんが
「今から出張なんだ・・・駅までおじさんを送ってくれない?」と。
おじさんはなんだかもう帰らない・・・これはお別れなの?
当たり前ではないのですが、違和感なくそう思いました。
手をつなぎながら最寄り駅までおじさんと歩きながら
めいっぱい楽しい話をしたように思います。
駅の改札で「おじさん!バイバァ~~イ!!」
おじさんは少し寂しそうな優しい笑顔で手を振り雑踏の中へ消えていきました。
やっぱり・・・おじさんはもう帰らない・・・そう思いながら家に帰りました。
忙しくしている大人たちにこの話をしたのですが
誰一人本気で取り合ってくれません。
「なんだかおじさんが変だったんだよ!帰ってこない気がするの!!」

それから数日後、おじさんの家の前に【忌】の印が貼ってありました。
優しいおじさんを駅まで見送ったこと、シワの有る大きな温かい手だったこと、
今でもふと思い出す光景です。

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