家業

🌻ファミリー企業の難しさ ②

【跡取り】【家業継承】
ある地方都市で・・・
長男は大学進学を機に都会へ
そのまま一般企業へ就職し恋愛結婚した
長男夫婦は都会の生活の中、Uターンは全く考えていない
次男に家業と親の老後を託す!と

次男は親元から地元大学へ進学し
家業を手伝い始めそれが生業となった
その後、地元女性と結婚し二世帯同居・・・
親夫婦と次男夫婦で家業に精を出す

が!そこで〈想像していなかったこと〉が・・・
都会で家を買うから頭金を援助してほしい・・・と
親は長男優先の考えがまだ残る世代
長男贔屓は今に始まったことではない
長男も親の気質はよくわかっての話

次男夫婦は家がある・・・親の家が?!
「都会は家が高いから親が出すなら止める筋合いじゃない」
と快諾した次男、が!実際に出る(出す・捻出元)資金は商売(店)の金だった
事業資金がそのまま長男の住宅資金へ

地方の商売も決して楽ではない
その後、個人事業から会社設立へ向け動き出し
これを機に次男=代表取締役、父親=会長
母と次男の妻にはそれぞれの役職を!と考えていた次男
4人の名前で!と
次の〈想像していなかったこと〉が・・・
両親から「次男の嫁は他人!」
更に〈想像していなかったこと〉が・・・
「長男を外す事は出来ない!!」と

ここまで次男の妻はこれと言った決まった給料(自由になるお金)は貰っていない
次男の嫁は金銭面だけでみれば便利なお手伝いさん以下である

これをここまで触れずにきた次男の罪は重い
家業に甘んじ妻を便利遣いした罪!
後継者にも拘らずこの構図を当たり前としてきた罪!
地方だから・・・田舎だから・・・では済まされない罪!

そこに出た【長男役員説】と言うか【役員就任濃厚】
長男も辞退するどころか・・・
「僕!長男!」乗り気であることが信じられない展開

この状況!あなたがこの次男ならどうする❓
あなたがこの次男の嫁ならどうする❓❓

これはこの家のほんの始まりにしか過ぎない・・・

親族の命式表を作成し今後の人生・・・
今後の展開を一緒に考えましょう
【一族のあり方】【事業展開】多岐にわたるアドバイス致します

🌻家業から会社設立へ

10年以上の会社勤めを経て親の家業を継ぐことになった息子さん
父親の下で働き始めて10年以上経つという
その間に何度か会社組織へ・・・と持ち掛けたが
両親は興味を示さずそのままになっていた
今では息子さんとスタッフが仕事をこなしているという

早い話・・・【代がわり・世代交代】
両親の健康と体力も限界・・・と感じている
母親は元々専業主婦で直接仕事には関わっていない

本気でこの仕事でやっていく!決意も込めて
代がわりをきっかけに会社設立を願う息子さん
代表は息子さん、正直遅すぎる決断・・・

そこで両親と嫁いだ妹たちから待った!がかかる!!
老いた両親が社長・副社長、妹たちも役員になる!と言い出したのだ
「お兄ちゃん夫婦に自由にさせない」
「私たちにも権利がある」
「うちの旦那や子供にとっても大切な権利は手放せない」

んんん~~考え込む話だ
息子さんが戻ったばかりの頃であれば・・・
この話の流れでもアリだったのかもしれないが・・・

働きは息子さんと彼が雇ったスタッフでまわしている今
両親には毎月給料を親孝行と思って渡し続けている
これは今後も変わらず続けるつもりでいるが
まさか?高齢の両親が社長を望むとは・・・
妹たちが役員報酬を望むとは・・・

実家の為に・・・覚悟の転職・Uターンを選んだ一家に降り注ぐ難問
優しい?お兄ちゃんは一族の和(輪)と仕事発展のハザマで心が揺れ動いている

それでも一歩踏み出さないと始まらない・・・だろう
彼は息子として生きるのか?
経営者として生きるのか?
人生の岐路に立っている
50代!働き盛り十分な年齢・・・彼の選ぶ覚悟を待つしかない

やり方は色々あるが【心の問題】【考え方の問題】
チャンレンジする環境は自ら求めるしかない

家族問題とビジネス問題が入り混じる・・・
先送りも過ぎると我が子!甥っ子!姪っ子!と関係者が増える
次世代の人生観にも影響する・・・
泥沼ドラマでは誰も幸せになりません

🌻事業継承を考える その1🌻

ここまで頑張ってきたからこそ!
息子に、娘に、継がせたい・・・親世代の切なる願いと同時に
そうは思っても、世の流れがはやく継がせてもいいものだろうか?
裏腹な悩みがグルグルめぐる。

運勢の面から言えば【継ぐ運・継がせる運】があります。
人にはそれぞれ持ち合わせた運があるのです。
運があっても継がない人もいますし、
運が無くても努力で運を補う人もいます。

事業継承は急に始まった話ではありません。
子供が成人するまでの育て方・教育方針・・・
常日頃の家庭環境はどうだったのでしょう。
親子の語らいはどうだったのでしょう。

家族間で、家庭内で、親の仕事の話はしてきましたか?
家庭内に仕事の話を持ち込まない!これはこれでその家庭の判断です。
外で働き、継がせる職業でなければそれはそれでいいのかもしれません。

子は親を見て、真似て、あこがれて・・・
又、嫌な面を否定し、無視し、距離を置き・・・
表裏一体の中、成長します。
進学先を選ぶとき、習い事を選ぶとき、趣味や興味を持つモノも当然ながら
親の経済面や考えなどの影響はあったはずです。
友人関係も・・・配偶者を選ぶときも・・・何らかの影響はあったはずです。

結婚するとき「親の稼業は継がないから心配しないで!」
「いずれ=将来、家業を継ぐことになると思うので理解してほしい!!」
若いふたりの間ではそんな話があったかもしれません。
子供の数が多くない今、誰かが継ぐだろう・・・漠然とした期待は望めませんし、
たとえ親子でも決め打ちなどありえません。

継いでほしい・・・継がせたい・・・
とりあえず現段階でそう思っているのであれば、
親子関係をしっかり築いておく必要がありますね。
親の仕事の内容を知ってもらっておく必要がありますね。
良いことも悪いことも年齢に合わせて正直に話していくことが大切です。
子供は親が思うほど子供ではありません。
人間同士正直に向き合う中で、子供も考えます。
自分に向くか・・・向かないか・・・
親と働きたいか・・・働きたくないか・・・

親の仕事に興味を持ちながら成長してきた子供であれば
自分ならば・・・と仮想することも可能でしょう。

絶対に嫌だ!と思うこともあるでしょう。
そう思うのであれば自分の進路を、将来を、必死に考えるでしょう。
自分の生きる道をしっかり話せる環境が親子の将来につながると思います。

 

🌻ウクライナに一日も早く平和が訪れますように