災害

自分が必要なモノが困っている人にはもっと必要なモノ

私が小学生の時に体験した話をひとつ・・・

初めての林間学校を前にして必要なモノを母が新品で揃えてくれました。
初めての体験を前にとてもワクワク!ドキドキ!
荷物を出したり入れたり!毎日繰り返していました。

あと数日・・・と迫った日。
少し離れた所で大きな事故が発生。
爆発音の中、黒煙が立ち込めサイレンが鳴り響き続けるという事故が起きました。
事故もおさまりその日の夜、親の知人の方でしょう、事故にあわれた男性が来られていました。
着の身着のままで、とても疲れた様子を今も覚えています。
その方にも私と同世代の女の子がおられると話していました。

母が私に「林間学校用に用意した着替えなど全部!持ってらっしゃい」と。
林間学校を数日後に控え私は母が言った言葉に一瞬躊躇しました。
母がもう一度ゆっくりはっきりとした声で「持ってらっしゃい」と。
私はリュックごと母に渡すと中に入っていた品物全てを袋に移し、
その他にも家の中にあった品物と一緒にこの方に渡したのです。
男性は「まっさらでなくてもいいんですよ」
「これはお嬢さんの必要なモノではないですか?」
「うちの娘の着替えがあれば助かるのでそれで十分です」と。

母は
「こんな時ですからせめて新しモノがあれば
お嬢さんも少しは気持ち落ち着くでしょうかね」
「うちの子は新品の必要は全くありませんので
お気遣い無用ですよ」
「たまたま新品があって
スグに役立つのであれば其れが一番です」
この言葉とその時の光景を今も鮮明に覚えています。

その時の私は何て嫌な子だったのだろう・・・と。
二度とこの時のような躊躇した態度はしてはいけない!と
今も災害・事故のニュースを見るたび思い出します。

気になる事は後回しにしないで!

アクシデントに見舞われたすべての方々に心よりお見舞い申し上げます。
また、懸命に寄り添い支えておられる皆様に只々感謝申し上げます。

厳しい猛暑の中、各地に自然災害・・・とても残念な事件・・・と、本当に心が痛みます。
過去に似たような経験をした方であればニュースを見聞きするたび、
色々思い出したり遣り切れない思いをされいる方もおられるでしょう。

昨年の台風では私の住む地区でも停電が起こりました。
私自身たぶん何十年ぶりかの停電らしい停電を経験しました。
電気の無いことがこんなに人間を不安にするのか・・・と。
幸い当日の夜には復旧し関電パワーに感謝!カンシャ!!したことを思い出します。
電気が付いた瞬間にはアチコチの家から安堵の何とも言えない歓声と拍手が聞こえた事が・・・
本当に心の底から沸き起こる人々の仕草がそのまま街に流れました。

ポンプを使うマンションでは水も止まるんだっ!?
自分の住む建物構造を改めて考え、それからコツコツ防災・備蓄品等を見直しました。

『気になることは後回しにしない!』これはいろいろな場面で言えることです。
気付いたことはやってみる!調べてみる!尋ねてみる!!
興味を持ったことにもう一歩踏み込んでみてください。
直ぐには役立たないと思います。
でもその時の行動はイザ!の時にきっと自分に・大切な人々に役立つでしょう。

今じゃなくてイイやって思っていませんか?また今度!って。。。
あの時やっておけばよかった・・・後悔するより思い立ったが吉日です。

夏休みは長いから宿題は慌てなくてもそのうちに・・・
その結果2学期迫る数日前、親に叱られ大騒ぎし半ベソかきながら・・・
なんて経験がある方はなおさらです。
あの時勇気を出して動いていたら・・・伝えていたら・・・
そんな後悔を抱えていませんか?


おとなになったら期限は自分で決めないといけません。
物事にも旬はあるのです。
タイトな予定である必要はありませんが、少しは自分に
負荷をかけるくらいが良いように思います。

まず身近なことから考えてみましょう。
そして動く準備を・・・